歯を失った患者様へ
歯を一部、もしくはすべて失った時、歯の機能を回復する方法として入れ歯やブリッジ、インプラント治療などがあります。それぞれの治療法の特徴をしっかりと理解し、ご自身の希望にもっとも合う治療法を選びましょう。
当院ではお電話でのご相談も受け付けていますので、ご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
こちらでは当院で扱う入れ歯の種類や特徴についてご説明します。
入れ歯の種類(部分入れ歯・総入れ歯)
部分入れ歯
部分入れ歯とは、お口の中の歯が一部欠損したときに装着する取り外し可能な入れ歯です。部分入れ歯は、歯の抜けた部分に人工歯のついた床を乗せ、残った歯に金属のバネ(クラスプ)をかけて安定させる装置です。
- ◎特徴
- 1.保険適用で受診可能です。(保険適用外の部分入れ歯もあります)
- 2.ブリッジのように大きく歯を削ることがありません。
- 3.日々のメンテナンスが必要です。
- 4.金属のバネで固定し、入れ歯の床もあるため、異物感を覚えやすく、外見上も目立ちやすいです。
- 5.固定する際に土台となる歯に負担がかかり、健康な歯の寿命を縮める場合があります。
総入れ歯
総入れ歯とは、お口の中に歯が1本も残っていない場合に装着する取り外し可能な入れ歯です。
- ◎特徴
- 1.保険適用で受診可能です。(保険適用外の総入れ歯もあります)
- 2.日々のメンテナンスが必要です。
- 3.入れ歯を固定するご自身の歯がないため、お口の中で安定しない場合があります。
ブリッジ治療について
入れ歯のほかに、失った歯の機能を回復する治療法に『ブリッジ治療』があります。ブリッジとは、失った歯の左右に生えている健康な歯を土台とし、橋をかけるようにアーチ状の人工歯を装着します。
- ◎特徴
- 1.入れ歯と比べると割高ですが、保険を適用して作ることが可能です。
- 2.金属のバネがないため、装着の際に入れ歯よりも異物感が軽減され、見た目も自然です。
- 3.入れ歯よりも、しっかりと噛むことができます。
- 4.ブリッジを装着するため、両隣の歯を削ります。また、支えとなる歯には継続的に負担がかかるため、健康な歯の寿命を縮める場合があります。
当院で扱う入れ歯に用いる素材
入れ歯は主に、次の3つで構成されています。
- 1.粘膜に接する床の部分(レジン床や金属床など)
- 2.人工歯(レジン歯、硬質レジン歯・陶歯など)
- 3.入れ歯を残った歯にひっかけるためのバネ(金属バネ・金属ではない見えにくいバネなど)
それぞれの部品の素材をご自身の希望に沿ってお選びいただくことで、機能性や安定性に優れた快適な入れ歯に仕上げることができます。お口の状態や患者様のご希望によって、どのような入れ歯が良いかをご提案いたします。
レジン床義歯の特徴
レジン床義歯とは、入れ歯の床の部分がレジン(合成樹脂)で作られたものです。
- ◎特徴
- 1.保険適用のため、安価に作製することができます。
- 2.厚みがあり、装着時に異物感を覚える場合があります。
- 3.飲食物の熱は伝わりづらく、耐久性はあまり強くありません。
金属床義歯の特徴
金属床義歯とは、入れ歯の床の部分が金属で出来ているものです。
- ◎特徴
- 1.金属床義歯は保険適用外の入れ歯です。
- 2.金属床義歯は薄くすることができるため、異物感が軽減されます。
- 3.熱が伝わりやすいため、食事の温かさや冷たさを感じることができます。
- 4.チタン製の金属床義歯は非常に軽量で、金属アレルギーの心配もありません。
ミラクルデンチャーの特徴
ミラクルデンチャーとは、金属のバネを使用しない部分入れ歯です。通常の部分入れ歯と比べて、機能性や見た目の美しさに優れています。
- 1.保険適用外の入れ歯です。
- 2.薄い仕上がりと弾力性の高い材質によって、お口の中が快適です。
- 3.装着したときに入れ歯の色調が同化しているため、一目では区別できないほど自然です。
- 4.金属のバネがないため、金属アレルギーになる心配もありません。
WELDENZ(ウェルデンツ)の特徴
ウェルデンツとは、残った歯をできる限り削らず、歯を大切にする発想から生まれたブリッジ型・クラウン(かぶせ入れ歯)型の義歯です。残っている歯を削ることはほとんどなく、お口の中の歯が1本抜けた時から総入れ歯になるまで適用可能です。
- 1.経年による入れ歯特有の嫌な臭いがなく、吸水性も極めて低いため衛生的です。
- 2.薄くて強い素材を使用しますが、金属や他の樹脂素材と異なりアレルギー因子を持ちません。
- 3.お口の中にしっかりフィットし、つけ心地・審美性ともに良好です。
コンフォート加工の入れ歯の特徴
コンフォートとは、入れ歯の肌に当たる部分を生体用シリコーンと呼ばれるクッション材で覆って加工する特殊技術です。新しく作製する入れ歯、現在ご使用中の入れ歯ともに適用可能です。
コンフォート加工を施した入れ歯は、クッション性と密閉性が大幅に改善され、従来の「痛い」「噛めない」「はずれやすい」といった装着時の悩みを解消することができます。
コンフォート加工の入れ歯の特徴
コンフォートとは、入れ歯の肌に当たる部分を生体用シリコーンと呼ばれるクッション材で覆って加工する特殊技術です。新しく作製する入れ歯、現在ご使用中の入れ歯ともに適用可能です。
コンフォート加工を施した入れ歯は、クッション性と密閉性が大幅に改善され、従来の「痛い」「噛めない」「はずれやすい」といった装着時の悩みを解消することができます。
入れ歯治療を受けた後の注意点
入れ歯は保険適用のもの、自由診療のものに関わらず、作製後は積極的に使って身体に慣れさせる必要があります。せっかく作製した入れ歯でも、使用頻度が少なければいつまで経ってもお口に合わず、食事をうまく取ることもできません。
入れ歯を自分の身体の一部分として使いこなしていくためにも、入れ歯作製後はお口に早く馴染むように積極的に入れ歯を使っていきましょう。