なぜ起こる?口臭の原因とは

口臭は主に、次の3つの原因によって引き起こされます。

  • 1. 起床直後や緊張時の唾液の減少など、一時的な原因によって発生するもの
  • 2. 虫歯や歯周病など、口内の異常によって発生するもの
  • 3. 呼吸器や消化器官の異常など、身体の病気が原因で発生するもの

一時的な原因によって引き起こされる口臭は、普段の生活習慣やブラッシングの仕方を見直すことで、いつでも改善することができます。ただし、口内の異常が発生させている口臭については、しっかりとした検査を行い、原因を特定したうえで適切な治療を行うことが重要です。

口臭の原因と病態を測定する「口腔内検査」

当院では口臭にお悩みの患者様へ、口腔内検査を実施しています。口腔内検査では、口臭の原因が虫歯なのか、それとも歯周病なのかを明らかにするため、唾液や舌の検査、レントゲンや口臭測定器を使った検査などを行います。人によっては口腔粘膜病や舌病といった他の口腔疾患によって口臭が引き起こされている場合もあります。これらの原因を、様々な角度から検査することで特定していきます。

口臭治療の内容について

1.虫歯の場合

虫歯は、お口のなかの虫歯菌が歯垢を作り出し、歯垢の生み出す酸によって歯が溶かされてしまう病気です。ブラッシング不足などによってお口に蓄積された歯垢は虫歯の原因になるだけでなく、口臭の原因となります。

治療法

治療法は程度によって異なりますが、進行した虫歯の場合は、虫歯部分を最小限に削り取り、プラスチック素材や金属・セラミック製の補綴物を装着して保護します。ただし、補綴物を装着する場合は内側に細菌が残してしまうと細菌が中で繁殖し、これが口臭の原因となるため、慎重に処置を行います。
虫歯治療の詳しい流れについては『一般歯科』をご覧ください。

2.歯周病の場合

口臭の原因が歯周病の場合、虫歯と同様に、口内に蓄積された歯垢が臭いを発生させているケースがほとんどです。歯周病とは、歯垢(プラーク)の蓄積によって知らないうちに歯茎や歯槽骨といった歯周組織が溶けてされていく病気です。歯垢は48時間が経過すると歯石へと変化し、歯石の周囲は歯垢の付着しやすい溜まり場となります。

治療法

口腔衛生のプロである歯科衛生士がお口の中のクリーニング(PMTC)を行い、専用のペーストとスケーラーと呼ばれるフック状の器具を用いて、歯にこびり付いた歯垢や歯石を徹底的に取り除いていきます。これにより、歯ブラシの届きにくい部分に付着した歯垢もキレイに除去することができ、口臭を軽減します。歯肉溝(歯周ポケット)の奥深くに歯石が付着している場合は、切開手術によって歯石を取り除くことで口臭が緩和されるケースもあります。
歯周病の詳しい治療法については『歯周病治療』をご覧ください。

口臭治療の流れ

初回はカウンセリングや検査を含め、およそ2時間30分ほどの診療時間を見ていただきます。診療内容は以下の通りです。

STEP1.ご予約

まずはお電話(027-323-4028)もしくはWEB予約にて、ご予約をお取りください。当院は予約優先制となっておりますので、ご来院の際には必ずご予約いただいたうえでお越しくださいますようにご協力をお願いします。

STEP2.問診

ご来院いただきましたら、まずはお口のお悩みや普段の生活習慣について問診票へご記入いただきます。現在のお口の状態や、どのような時にお口の臭いが気になるかなども、できる限り詳しくご記入ください。

STEP3.検査

口腔内診査(レントゲン検査、口臭測定器検査、唾液の検査、舌の検査など)を行います。

STEP4.診断

検査によって得られた結果を分析し、口臭の原因を明らかにします。

STEP5.治療

患者様の症状に応じて適切な治療計画を立案し、患者様にご同意いただいたうえで口臭治療を開始します。同時に、口臭を軽減するための適切な生活習慣についてもご指導いたします。

STEP6. 再診(2回目以降)

再度、口臭測定器による検査を行い、初診時の検査結果と比較することで、口臭が改善されているかを判断します。診療時間の目安は1時間~1時間30分です。